研究室
社会基盤デザイン学科には、構造研究室、材料研究室、流域デザイン研究室、都市計画研究室、マネジメント研究室、岩盤工学研究室、地盤工学研究室7つの研究室があります。
社会基盤デザイン学科の4年次生はいずれかの研究室に配属され、それぞれの研究室の教職員および大学院生とともに、大学4年間の集大成である卒業研究に着手します。卒業研究の成果は、卒業論文としてまとめられ、毎年2月に行われる卒業論文発表会で発表されます。優れた研究成果は土木学会などの学協会が主催する対外的な学会で国内外に公表されています。また、3年次生の研究室早期配属も実施しており、4年次に進級できる見込みのある3年次生は、本人の希望により、秋頃(10月~11月)から研究室に早期配属されます。早期配属によって、それぞれの研究室の研究内容や研究室の状況が正式配属前により詳しくわかるとともに、指導教員による個別の進路指導等の充実が図られています。
構造研究室
所属教員藤倉 修一 教授 / タイ ウィサル 助教
構造研究室では、社会基盤を支える構造物を、より安全に、より経済的に建設し、それらをより長く、より快適に利用できるよう、様々な研究を行っています。具体的には、橋梁構造物を対象として、地震時の振動挙動、部材連結部の力学特性、鋼とコンクリートからなる複合構造の力学特性などを明らかにし、それらの設計法を確立することを目的として、独創的な発想に基づく模型実験やコンピュータを用いた詳細な数値解析により研究を進めています。
材料研究室
所属教員藤原 浩已 教授
材料研究室では、社会基盤の構築に欠かすことのできないセメント・コンクリート材料を対象に、従来よりも高い機能性・耐久性・施工性を実現するための研究開発を行っています。具体的には、高流動コンクリートの施工性評価に関する研究、チクソトロピー性を有するセメント質材料の開発研究、産業副産物(廃棄物)を活用した特殊で高付加価値のあるコンクリート、セメントを使わない高強度コンクリートの研究などを行っています。
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流域デザイン研究室
所属教員池田 裕一 教授 / 飯村 耕介 准教授
わたしたちに恵みと潤いを与えてくれる水は、一方でさまざまな災害を引き起こす一因でもあります。本研究室では、水の動きが自然環境や地域社会にどのような影響を及ぼし、それに関わるさまざまな問題をいかに解決していけばよいか、河川・海岸を取り巻く流域全体を視野に入れて、現地での取材調査や室内実験、コンピュータシミュレーションにより研究を進めています。
都市計画研究室
所属教員大森 宣暁 教授 / 長田 哲平 准教授
「環境にやさしい交通や街づくり」について研究しています。例えば、持続可能な都市構造としてコンパクト・シティやそれを実現するための都市戦略、環境に優しい次世代型路面電車(LRT)の研究などを研究しています。また、3次元のコンピュータ・グラフィックス(CG)による未来の街並みの再現など、地球環境問題から都市景観まで幅の広い「都市計画」が研究テーマです。
マネジメント研究室
所属教員山岡 暁 教授 / 近藤 伸也 准教授 / 中川 嵩章 助教
マネジメント研究室では、技術の開発と適用・ライフサイクルコスト・環境社会配慮の3つの視点から、市民にとって望ましい社会基盤を構築するために、マネジメントに着目して国際プロジェクトや防災マネジメントの研究をしています。国際プロジェクト分野では、海外の社会基盤整備の総合マネジメント、社会基盤整備への民間活力の導入、再生可能エネルギーの活用・普及など、また防災マネジメント分野では、防災や災害対応に関する訓練・演習のマネジメント、孤立集落支援のマネジメントなどが研究テーマです。
岩盤工学研究室
所属教員清木 隆文 准教授
みなさんの生活のまわりには、トンネルや水力発電所などの大きな土木構造物が多くあります。これらは、岩盤を基礎、構造そのものとする構造物です。これらの岩盤構造物を長く使うため、主に宇都宮市の大谷石採石地下空間を対象に、メインテナンスをするための研究を行っています。この採石地下空間は、大谷石を石材として切り出した後にできた広大な空間です。また、みなさんの生活に地下空間をもっと生かすための研究も行っています。
地盤工学研究室
所属教員海野 寿康 准教授
地盤工学は、建物や施設を建設するために必要不可欠な学問分野であり、砂礫や粘土など「土」を取り扱います。また、地震時の液状化や豪雨時の斜面災害、土壌汚染などの環境問題も対象になります。研究では、力学試験や模型実験、数値解析を通して斜面崩壊や液状化など地盤災害に関する研究を主に実施しますが、栃木県の地盤の特色を生かした技術開発や地盤分野の環境問題にも取り組みます。