求められる知識・能力
「コミュニティデザイン学科」は、まちづくりの主に「ソフトウェア」に関連して、社会科学を中心にコミュニティや制度など社会システムの在り方を学ぶだけでなく、「ハードウェア」に関する素養と理系スキル(データサイエンスの基礎、地理情報システムなど)を身に付けて、地域調査・分析と新しい社会システムの提案が一体的にできる知識と能力を養成します。また、「建築都市デザイン学科」と「社会基盤デザイン学科」はまちづくりの主に「ハードウェア」に関連して、実践的な建築・建設に関する知識や技術を学ぶだけでなく、「ソフトウェア」に関する素養を身に付けて、物的環境・社会環境・地域社会を一体的にデザインすることができる知識と能力を養成します。本学部では、このような知識と能力を養成するために、既存の大学・学部にはない文理融合による新しい教育プログラムを開発し、実践します。
学部共通の地域対応力
まちづくりを支える専門職業人として大切な側面は、関連する専門の知識・技術を学び身に付けることに加えて、それぞれの現場でコミュニケーションをとりチームの一員としての役割を果たしながら地域の課題解決に向けて実践的に行動できることが求められており、このために、地域対応力について、学部共通の教育プログラムを開発・実践し、「地域と向き合う力」、「地域の実態を調査し分析する力」、「地域の課題を解決する力」の3つの力を養成します。
地域と向き合う力
地域課題を解消するためには、まず地域の抱える課題が何であるのかその対象と課題の構造を十分に把握することは第一である。そのために、積極的に地域の人々とコミュニケーションを図りながら、地域を観察し課題を発見する力が必要である。
地域の実態を調査し分析する力
地域課題を理解し、地域資源・地域特性を活かした課題解決を図るためには、地域を調査する力と分析する力が不可欠である。地域調査法としてグルーブワークの方法やコミュニケーション能力を身に付けて、地域の実態を可視化・数量化するとともに、課題の構造を分析する力が必要である。
地域の課題を解決する力
まちづくりを実践的に遂行するには、「ハードウェア」・「ソフトウェア」・「つながり」に関する専門的な知識や技術を高いレベルで統合し応用できる力が必要である。
各学科で養成される専門的知識・技術
コミュニティデザイン学科
地域社会(コミュニティ)を構成する社会集団や制度などをデザインする人材育成
- 地域社会の現状と成り立ちを幅広い視点から理解することができる能力
- 地域社会の課題を発見するとともに、分析することができる能力
- 地域の資源を新たなまちづくりに活用することができる能力
- 新たなまちづくりに向けて制度を設計し政策を提案することができる能力
- 地域で主体的・協働的に行動し、活力あるコミュニティの形成に貢献できる能力
建築都市デザイン学科
実践的な建築技術を基礎として居住空間をデザインする人材育成
- 自然現象のメカニズムを理解し、建築・地域デザイン技術に活かす能力
- 人間及び社会の要求・条件を理解し、建築・地域・環境・制度を構築する能力
- 資源活用と建設プロセスを構想し、建築・まちづくりとして実現する能力
- 歴史文化を尊重し、目標を立てて建築・地域を創造するデザイン能力
- 工学・地域デザイン学と芸術・文化のバランスのとれた感性を磨く能力
社会基盤デザイン学科
実践的な建設技術を基礎として社会基盤をデザインする人材育成
- 自然科学の基礎理論と社会基盤整備のための基礎的な専門知識・理論が理解できる能力
- 社会基盤整備の実務上の問題に対応するために、専門知識を適用・発展することができる能力
- 社会基盤の世界的動向を把握して、グローバルな技術展開ができる能力
- 社会基盤整備による問題解決のための適切な施策を提案することができる能力
- 社会基盤整備及び施策を、適切な形で着実にやり遂げることができる能力