育成する人材像

人材育成のための3つの指針

  • 従来の縦割り的な学問体系で対応できない、「ハードウェア(環境・建築・社会基盤)」、「ソフトウェア(制度とコミュニティ)」、「つながり」を一体的に捉えることができる人材を育成します。
  • 各地域の強み(地域資源・地域特性)を活かして当該地域の状況に適した弾力的な対応ができる人材を育成します。
  • まちづくりを実現するため、地域住民・コミュニティと向き合い、地域に入り込んで、まちづくりに関する複数の選択肢を提示するとともにその実現に向けて協働作業ができる人材を育成します。

本学部は、このような人材を「地域の課題を理解し、各地域の強み(地域資源・地域特性)を活かしたまちづくりを支える専門職業人」と定義し、育成します。

具体的には、多様な地域課題に対応したまちづくりのために、

  • 地域社会(コミュニティ)を構成する社会集団や制度などをデザインする人材
    (例)地域の課題を抽出し分析するための知識と技術を身に付けて、地方行政の一員として、現場で実践的な活動ができる人材
  • 実践的な建築技術を基礎として居住空間をデザインする人材
    (例)建築に関する専門的な知識と技術を身に付けて、高齢者や子育てを支援する建築物と地域のデザインができる人材
  • 実践的な建設技術を基礎として社会基盤をデザインする人材
    (例)社会基盤に関する専門的な知識と技術を身に付けて、生態系や景観に配慮して、交通ネットワークや河川などを含む社会基盤整備のデザインができる人材

の育成をします。

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

上記を念頭に、本学部のディプロマポリシー(学位授与の方針)を以下のとおり設定しました。

  • 人間と社会、多様な地域に関する基礎的教養を身に付ける。
  • 地域デザインに関する共通的リテラシーを身に付ける。
  • 地域デザインに必要なソーシャルスキルを身に付ける。
  • 地域デザインを専門とする職業人としての倫理観を養う。

各学科の育成する人材像

コミュニティデザイン学科

本学科は、地域社会を構成する社会集団や制度などをデザインする人材を育成します。

我が国のコミュニティは、都市から農村に至るまで、大きくその姿を変えつつあり、特に、少子高齢化や人口の流出、産業の衰退といった深刻な問題を抱えてコミュニティの維持そのものが困難な地域も出現しています。地域ごとに課題の種類や程度も異なることから、地域でまちづくりに取り組む人材に求められる知識やスキルも多種多様であり、こうした観点に立って、本学科で育成する人材は、地域社会の現状と成り立ちを幅広い視点から理解することができる幅広い教養を身に付け、また、実態の調査や各種の統計により地域社会の課題を自ら発見する能力、統計やアンケート調査によって得たデータを、多変量解析や地理情報システムなどの科学的手法を用いて分析する能力を身に付けられます。そのような基本的な知識・技術を身に付けた上で、地域資源(自然、文化・歴史や人)を活用して高齢者福祉、地域ビジネスやツーリズムなど、地域の活力を生み出す能力、これらを活かす新しい社会システム(政策や制度など)を提案する発想力、そして円滑なコミュニケーションや合意形成などを図るためのソーシャルスキルを備え、新しいコミュニティを形成しながら地域で活躍できる人材を育成します。

コミュニティデザイン学科のディプロマポリシー
  • 地域社会の現状と成り立ちを幅広い視点から理解することができる能力を身に付ける。
  • 地域社会の課題を発見するとともに、分析することができる能力を身に付ける。
  • 地域の資源を新たなまちづくりに活用することができる能力を身に付ける。
  • 新たなまちづくりに向けて制度を設計し政策を提案することができる能力を身に付ける。
  • 地域で主体的・協働的に行動し、活力あるコミュニティの形成に貢献できる能力を身に付ける。

建築都市デザイン学科

本学科は、実践的な建築技術を基礎として居住空間をデザインできる人材を育成します。

現在、日本の各地域において、急速に進む少子高齢化、地域社会の衰退とそれに伴うコミュニティ機能の低下、自然環境の大きな変化と自然災害の大規模化などを背景に、①少子高齢化社会(人口減少社会)への対応、②環境・エネルギー問題への対応、③防災・減災に基づく安全・安心社会形成への対応の3点が大きな社会的課題となっています。そこで、本学科では、従来の建築レベル、物的環境からの発想に加えて、地域レベル、社会を構成する多主体(住民、行政、企業など)とその関係などの社会環境にも着目し、広く都市・地域空間の視野から、物的環境と社会環境の対応関係を分析し、地域の実情に即してそれらを統合的にとらえ諸課題を解決する発想力と手法提案力を身に付けた人材を育成します。

建築都市デザイン学科のディプロマポリシー
  • 自然現象のメカニズムを理解し、建築・地域デザイン技術に活かす能力を身に付ける。
  • 人間及び社会の要求・条件を理解し、建築・地域・環境・制度を構築する能力を身に付ける。
  • 資源活用と建設プロセスを構想し、建築・まちづくりとして実現する能力を身に付ける。
  • 歴史文化を尊重し、目標を立てて建築・地域を創造するデザイン能力を身に付ける。
  • 工学・地域デザイン学と芸術・文化のバランスのとれた感性を磨く。

社会基盤デザイン学科

本学科は、実践的な建設技術を基礎として社会基盤をデザインできる人材を育成します。

近年の急激な社会の変容に対応できる技術者の育成という観点から、現状の社会基盤に関するハード主体のカリキュラムによる教育には限界があり、そこで、単に社会基盤工学のハード面に重きを置いた技術者教育ではなく、変容する社会状況に柔軟に対応し、地域社会のニーズに応じた、より人間にとって幸福な社会環境を実現する能力を持った人材、すなわち、社会が欲する様々な要求を的確にとらえ、それらを具体的に定量化された目標に変換し、そしてそれを実行していく高いスキルやコンピテンシーを有する人材を育成します。更に、地域の態様は様々であり、海外では出生率は高いものの医療的サポートが不十分な地域や、食糧不足・水不足のために子供も働からざるを得ず十分な教育が受けられない地域、貧困のために地域全体で環境破壊をしながら産業を持続せざるを得ない地域もあり、このような国内外の多様な地域の中で、培われた能力を持って有用な情報を提供しながら積極的に社会に関わり、地域社会とともに社会基盤整備を進めていくことができる人材を育成します。

社会基盤デザイン学科のディプロマポリシー
  • 自然科学の基礎理論と社会基盤整備のための基礎的な専門知識・理論が理解できる。
  • 社会基盤整備の実務上の問題に対応するために、専門知識を適用・発展することができる。
  • 社会基盤の世界的動向を把握して、グローバルな技術展開ができる。
  • 社会基盤整備による問題解決のための適切な施策を提案することができる。
  • 社会基盤整備及び施策を、適切な形で着実にやり遂げることができる。