建築見学実習(2016年度) 6日目午前

カイシャ・フォーラムのエントランス

磯崎新設計 カイシャ・フォーラムのエントランス
竣工1913年/2002年

日本建築界の巨匠磯崎が、かつて繊維工場だった建物を美術館としてリノベーションを手掛けた際に作成されたものです。鉄骨とガラスで木を表現し、訪問者を向かい入れます。
地下にエントランスがあり、大理石の壁で囲まれた半地下空間は、バルセロナの強い日の光を抑えながらも、快適な空間を作り出していました。

バルセロナパヴィリオン

ミース・ファン・デル・ローエ設計 バルセロナパヴィリオン
竣工1929年/1968年再建

モダニズム建築の巨匠ミースが手掛けた近代建築の傑作です。
バルセロナ万国博覧会のために建設されたドイツ館は、鉄、ガラス、大理石を用いた水平垂直で構成されたミースの提唱したless is more の精神を感じられる開放的でありながらも、緊張感の漂う空間でした。

十字型鉄骨の柱。床の正方形の大理石のラインに沿って打てられ、この柱8本のみで水平な屋根を支えています。太いながらも十字型かつ反射する仕上げにより存在感を消していました。

手前の水辺ではパビリオンが対称に反射するように設計され、水平垂直を際立てていました。水辺は浅いながらも光の反射が見事に設計に組み込まれており、深さや奥行を感じられるものでした。

この日は、入口の改修工事によって入場禁令が出ていました。
残念ながら館内にある大理石の独立壁と名作といわれるイス,バルセロナチェアを見ることができませんでした。ミースの空間構成を感じられることを楽しみにしていたのでかなり残念でした。

これが入口の割れたガラス。一枚板の特注品です。

基礎工事の様子。パビリオンの基礎をみられる貴重な状況でした。

モルタルを現場で作って塗っています。

集合写真も決めました。

お昼はタパスをみんなで食べました。(文責 参加学生T)

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