建築見学実習(2015年度) ローマでの様子
トレヴィの泉
朝6時頃のトレヴィの泉です。トレヴィの泉は初代皇帝アウグストゥスが築いた古代ローマ時代の水道「アクアヴィルジネ」をもとに、1453年、教皇ニコラウス5世の命で再建されました。現在の姿になったのは、18世紀にニコラ・サルヴィにデザインされてからです。中央に見えるのがネプチューン像で、その右上に見えるのがヴィルゴの浮彫りです。とても迫力があり、彫刻はどれも美しくとても印象に残りました。
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スペイン広場
朝6時半頃のスペイン広場です。この大階段はスペイン階段と呼ばれ1723年にフランチェスコ・デ・サンクティスによって建設されました。バロック式の階段で正式名称はトリニタ・デイ・モンティ階段です。今回は修復中でした。
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バルカッチャの噴水
スペイン広場にある噴水でバルカッチャの噴水です。バロック時代を代表する建築家ベルリーニの父が手掛けた噴水で、現在も飲用することができる水があふれています。1598年の洪水で流れ着いた壊れた船がモチーフとなっています。
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ポポロ広場
古くからの交通の要所になっています。中央にはオベリスクが建てられ、西端にはネプチューンの噴水があり、東端にはローマの神々とピンチョの麓の噴水があります。ベルニーニ設計のバロック建築のポポロ教会や双子教会があります。私が噴水の写真を撮ろうとした隙に、カバンの脇にバラを入れてこようとする押し売りの人に遭いました。本当に危なかったです…。
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コンスタンティヌスの凱旋門
コロッセオの隣にあり、高さ25メートルです。コロッセオと同時期から存在していたかと思いきや、ずっと後の315年に造られたらしいです。側面の彫刻は様々な時代に製作されています。1960年のローマオリンピックでは、マラソン競技のゴール地点に選ばれました。
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朝7時頃のホテルへの帰り道
こんな街並みをずっと歩いていきました。どこを歩いていても雰囲気がありますね!イタリアでは駐車場をほとんど見ることがなく、路肩にぴったりと停めていました。縦列で駐車しているのもたびたび見かけてイタリア人のドライブテクに感心しました。
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ピンチアーナ門
帰国して後々気づいたのですが、3世紀後半に防衛のためにローマを囲むように造られたアウレリアヌス城壁の門のひとつであるようです。この写真では分かりませんが白い部分があり、そこは当時のままのものらしいです。そんなことも知らずに能天気に写真を撮っていました!
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フォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノは東西約300m、南北約100mに渡って存在する古代ローマの中心部「フォルム・ロマヌム」の遺跡です。当時の神殿や記念柱凱旋門が多く現存します。隣には、フォロ・ロマーノ内から発掘された出土品を展示している考古博物館があります。
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コロッセオ
4層構造の円形闘技場。各階建築様式が異なっており、1階はドーリア式、2階はイオニア式。3,4階はコリント式になっています。中は、闘争のための猛獣や罪人を閉じ込めておく牢獄のようなものが現存しています。コロッセオの大理石はバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂にも使用されているそうです。
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サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
ローマの休日で有名な真実の口があるのがこの教会です。典型的なバシリカ建築で、鐘楼はロマネスク様式を模しています。屋根は木造の小屋組のトラス構造となっています。床はコズマーティ様式の天然の赤、緑、白の3色の大理石で飾られています。
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