いよいよ地域のフィールドへ
地域デザイン科学部の「地域対応力」養成のための教育プログラムで重要な科目と位置づけられている「地域デザイン訪問」の授業が始まりました。コミュニティデザイン、建築都市デザイン、社会基盤デザインの各学科ごとに地域のフィールドに出向き、そこで見聞きしたこと、感じたことを3学科混成グループでディスカッションします。
コミュニティデザイン学科
道の駅「川場田園プラザ」(群馬県)、道の駅「もてぎ」、「うつのみやろまんちっく村」
建築都市デザイン学科
日光東照宮、JR日光駅、門前のまちづくり、旧イタリア大使館別荘、旧英国大使館別荘、大谷資料館、大谷寺、屏風岩石材石蔵、旧大谷公会堂、大谷平和観音、カトリック松が峰教会
社会基盤デザイン学科
湯西川ダム、川治ダム、五十里ダム、勝瓜頭首工、鬼怒川上流流域下水道、鬼怒川堤防決壊復旧箇所(茨城県)、国道408号道路改良工事
学生の声
平野優麻(社会基盤デザイン学科1年)
ダムにしても浄化センターにしても小さい時から当たり前にあるものと感じてきましたが、実際に足を運んで、そこで人がどんな思いで働いているのかを聞くと、インフラを支える人が絶対に必要だということを感じました。将来インフラを支える人材になるのであれば早い段階で、そういうことを知る機会を持てることはとても良いことだと思います。文系と理系で勉強している科目は違いますが、最終的に向かう方向は「人の暮らしを支える」というようなことで同じだと思います。いろいろな人の考えを擦り合わせるのは面白いし、文理融合はこれから絶対に必要な学びだと感じています。
赤川英之(建築都市デザイン学科1年)
奥日光の旧外国大使館別荘や大谷石の地下空間など、ふだんなかなか行かない所に目を向ける機会を与えてもらえたことが良かったです。建築というと東京など都会に目が向きがちですが、地域の良い所を発見できましたので、地域に根ざした建築活動ができるよう、あまり目を向けていなかった地域の細かな部分や歴史、文化なども授業を通して学んでいきたいと思っています。3学科混成のグループワークでは他学科の学生の意見と自分の考えにズレを感じるところもありますが、いろいろな視点から物事が見られるので混成チームのディスカッションは良い経験になります。
小松友広(コミュニティデザイン学科1年)
道の駅を見学しましたが、周辺住民との関わりや地域のニーズに応えることを大切にしているのだと強く感じました。この授業の中で、そのような地域の人たちの思いを汲み取っていけるような力を身につけていければと思っています。グループワークはダム建設がテーマで、理系の学生は構造などの話をしますが、私が気になったのはダムの活用のされ方や周辺の人への影響です。理系はハード面、文系はソフト面に目が行きやすいことを再認識できて面白かったです。技術的な面と地域住民のニーズを繋ぐようなことが将来の自分の仕事のひとつになるのかなという思いをしました。