Active Learning A Workshop for Educators
地域デザイン研究会:地域に根差した学びの教え方
2019年11月18日に地域創生推進機構地域デザインセンターが主催したワークショップについてご紹介いたします。
世界で一番住みたい街とも言われる米国ポートランド。ポートランド州立大学では、コミュニティ・ベースド・ラーニング(Community Based Learning 、以下CBL)と呼ばれる地域に根差したアクティブ・ラーニング(Active Learning、以下AL)が全学的に行われてます。
今回、米国ポートランド州立大学から来日中のセリーン・フィッツ モリース(Celine Fitzmaurice)先生をお招きし、宇都宮大学のALの向上を目的に、その基礎知識と技法を学ぶワークショップを開催しました。フィッツモリース先生は、ポートランド州立大学で、CBLの授業を展開するだけでなく、大学教員の教育能力を高めるための実践的方法(Faculty Development)としてALを教員向けに支援・指導されている方です。
ワークショップ
当日は、地域デザイン科学部、国際学部、教育学部・農学部などの教職員や教育に関心のある学生など延べ17名にご参加いただきました。
ワークショップでは、ポートランド州立大学では「LET KNOWLEDGE SERVE THE CITY(知をもって、市に貢献せよ)」のスローガンが掲げられCBLが実践されていることやカリキュラムの構成、授業の様子などが紹介されました。
その後、シンク・ペア・シェア(Think Pare Share)やコンセプト・ウェブ(Concept Web)といったALの技法を実際に参加者同士が体験しながら、その特徴や効果を学びました。
参加者の声
参加者からは、「実際にアクティブ・ラーニングの手法を体験しながら参加することができた点が良かった」、「実践する上でのヒントをたくさん得られた」などのご意見をいただいた一方で、「CBLについてもう少し詳しく聞きたかった」、「手法をもっと知りたかった」、「日本人向けにALをどのように変化・対応すべきか」、「もっと多くの教授たちがこのワークショップに参加するべき」といった感想もいただきました。
地域デザインセンターでは、現在、ポートランド州立大学パブリックサービス実践・研究センターとの交流を通して、ALの技法やCBLなど教育手法の向上に向けて取り組んでいます。今後も教員を対象としたアクティブ・ラーニングの手法を取り上げたワークショップ等を開催していけたらと思います。