私たちの学びの空間
地域デザイン科学部の学生はどのような場所で学んでいるのでしょうか。
今回は、主に建築都市デザイン学科と社会基盤デザイン学科が学んでいる8号館について紹介します。
改修によって生まれ変わった校舎
築34年の校舎を改修し、2014年に生まれ変わった新しい校舎です。既存の校舎は、建築系の学科創立時に建設された西棟(1980年築)に、土木系の学科が入る東棟(1983 年築)が増築されたことで、内部の室機能が分散し、閉鎖的な中廊下が連続していました。校舎は老朽化していましたが耐震性が極端に低くはなかったので、「部分的な耐震補強」と「全体的な空間再編」をおこないました。画一的で分節された既存校舎の空間が流動的になり、校舎に新たな息吹を与えました。
オープンな協働空間
建築・土木系の実践的な教育研究を行うために、学年毎の製図室を統合したデザインスタジオ、旧実験室の吹抜けを活用したプロジェクトスペース、廊下を拡張したたまりスペース等の「オープンな協働空間」を設けました。能動的な学習と人々の交流を促しています。
校舎の教材化
校舎自体を教育研究の素材とする「校舎の教材化」を推進しました。複数種類の耐震ブレース、天井裏・配管スペースの可視化、地域産の大谷石壁面等を実施し、建物の品質管理や耐震補強に関する実証研究も取り入れました。解説プレートを設け、日常的な気付きを誘発しています。
グッドデザイン賞受賞
こうしたことが評価され、8号館は2014年にグッドデザイン賞を受賞しています。
新校舎を建設中
現在、地域デザイン科学部は、多様な学びのために新校舎を建設しています。
今年の秋に竣工し、より充実した環境で学ぶことができるようになります。